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2009年10月09日

雲南百薬の育て方

雲南百薬の育て方 
大きなハート型の深緑の葉が特徴です


私が<雲南百薬>という名の植物を栽培していることは、2007年9月の記事で報告しましたが、
大阪南部の集合住宅の三階のベランダという過酷な境遇に耐えて、
四年目に入った今年も元気に育っています。

雲南百薬は、葉を収穫して食べる作物なのですが、
今年は無数の花が咲いて楽しませてくれました。
それを機会に、
この植物の育て方を整理しておこうと思います。
参考になさる方がおられたら幸いです。

なおこの植物は、その名の通り健康に良いとされる植物で、調理法も簡単ですが、
効能や調理法はgadogadoの別ブログ「うんぼくたべるよ」の記事に詳しく書いています。



雲南百薬の育て方

雲南百薬の育て方

 右側が雲南百薬。(左は月桃=サンニン)

栽培場所
大阪府下の集合住宅の三階
南東向きのベランダ〜コンクリの床は夏にはたいへん熱くなる
軒があるため、真夏の直射日光は午前中しか当たらない
冬もベランダに放置〜ただしベランダ最奥の日だまり地帯に移動

プランター
500㎜×300×深さ260ていどの大きめのプランターに二株植えています。
(一株でも良かったと思います。あるいはもっと深いプランターでも良かったとも。)


土は重めの良く肥えた土が良いようです。
かなり栄養を吸い上げるので、土はどんどん痩せていきます。
土が痩せていてもそれなりに育ちますが、葉は小さくなるようです。
栄養価も低いだろう、と勝手に想像しています。
二年育てると土はカサカサカチカチになります。
植え替えるか、別のプランターで更新することをお勧めします。


雲南百薬の育て方

 植えつけて二年目に、数本の花枝が


肥料
プランターの限られた土で収穫をめざすわけですから、肥料は必ず必要です。
種類は試行錯誤中です。
ただ、葉を食用にしますから、窒素分が勝った発酵油かす等が良いようです。私はこれを土の上にバラまいておきます。
化学肥料は極力使いませんが、月に一度液肥(チッソ分の比率の多いタイプのハイポネックス)をあげます。もう少し頻度を多くしてもよいかもしれませんが、この植物に肥料のやり過ぎは禁物のような直観があります。

水やり
厚めの葉ですから、あるていどの蓄水能力を備えています。
しかしプランターは乾きやすいので、冬場を除くと毎日水やりするのが理想かもしれません。
ただ、私は、春秋には数日に一回にとどめています。
野性的な作物は、多少いじめたほうがすくすく育つように思いますし、
過湿は致命的かと思うからです。
簡単に枯れる植物ではありませんが、収穫のためには、葉がしおれ始めたら危険信号です。

病害虫と薬剤
虫の被害はほぼ皆無です。
数枚の葉にきれいな穴があくことはあります。なんという虫が食べたかは不明です。
(沖縄では食害する蛾または蝶の幼虫がいる、と聞いたことはあります。)
病気も未経験です。
枯れ葉にカビがつくことはありますが、広がりません。
食用にするのですから、雲南百薬に限らず、作物に薬剤は一切使用していません。

支柱
必要です。私は60㎝ほどの三本足の丈夫な金属支柱を立て、そこに2m強のプラ支柱をゆわえています。
これは台風対策も兼ねています。
しかし、つるはさらに伸びていきますから、先端が垂れ下がり、もういちど支柱にからまるなど、無政府状態で放置しています。

雲南百薬の育て方

 四年目の今年は花がたくさん咲きました

生育
3〜4月にかけて、葉を出します。
暑い季節になると、猛烈に生育します。
9月後半に花が咲きます。
寒くなると生育がとまり、新葉は出にくくなります。
1〜2月の寒波にあうと、多くの葉が枯れ落ちます。

収穫
我が家では、新葉がたくさん出はじめたら収穫を始めます。
夏から秋にかけては取り放題状態になります。
ただし、収穫のあとは液肥を少しごほうびにあげたほうがよいと思います。
(私はあまりやってませんが)

増やし方
大阪ではタネは実りません。株分けもできません。
ただし、きわめて丈夫な植物ですので、葉を摘んで土にさしておくだけで、芽がでてきます。先端の軟弱な部分でなければ、茎を切ってさしておいてもOK。ただ、もちろん適度な水分は必要です。
茎には栄養塊(むかご状の根塊?)ができますから、これを植えておいても増やせます。
根でも増えます。植え替えしても、元の土から芽がでたりしますから。



なお、他の記事にも書いていますが、
私の雲南百薬の育て方の基本は、沖縄在住の岡田康子さんのブログで学びました。苗も分けていただきました。改めて報告しておきます。



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Posted by gadogadojp at 18:30│Comments(4)植物
この記事へのコメント
はじめまして 岡田さんのブログから飛んできました。

雲南百薬と知らず これは病気に良いんだよっと
母から 葉っぱをむしって 食べなさいと言われ
飲み込んだ私・・・
良く調べてみると 雲南百薬でした
それで 問い合わせをし
先日手に入れる事ができました。

何かあれば アドバイスお願いします

それにしても 立派な雲南百薬ですね
私は北海道に住んでいるので
ちょっと 不安ですが
母が育ててるので 安心してます

では またよらせてもらいます
Posted by お銀 at 2011年09月12日 18:05
お銀さん、こんにちは、初めまして。
ブログを少々拝見しました。

丈夫な植物なので、北海道でもよく順応して育ってくれるのではないでしょうか。冬越しの工夫だけはお母様に尋ねておいてくださいね。念のため小さな株を育てて室内で保管しておけば、翌年再生できるでしょうが。(<むかご>からだと少し育つのに時間がかかる、と岡田さんは書いておられましたが、試してみるとその通りでした。)

今年はとても忙しく、植え替えができなかったので、大きな葉を育てることはできませんでした。やはり土で育てたいものだと、近所の貸し農園を物色中の私です。
Posted by gadogadojpgadogadojp at 2011年09月14日 05:09
雲南百薬
刻んでかき揚げにして一品にしますが、
他に料理法を教えてください
Posted by roko- at 2020年09月22日 14:55
rokoさんこんにちは。育てておられるんですか。
料理法は別の記事に書いています。本文の冒頭付近にある青字の「うんぼくたべるよの記事」のところをクリックしてください。
Posted by gadogadojpgadogadojp at 2020年11月05日 12:38
 
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