てぃーだブログ › *いつか無国籍人になりたい › 評論・エッセイ › 元号を使わないようにしませんか

2019年04月30日

元号を使わないようにしませんか

今日という日に、どうしても表明しておきたいわたしの考えがあります。

天皇由来の元号を使わないようにしませんか。
いえわたしだって、昭和歌謡はいいなあ、などとこれからもひっそり便利に使いますけれど。
ですから、主権を持つ日本列島人みんなで時代名を決めませんか。
例えば、そうですね、白浜のAVWでパンダが生まれたらその名前にするとか。
今年は”彩浜二年”になります。
元号は中国由来の記号ですから、同じように中国文化に敬意を表することになるのでは?


日本列島の歴史を学ぶとき、
旧石器→縄文→弥生、、、、平成
と17の時代に区分するのが一般的です。わたしも高校生に暗唱してもらいました。

なぜ時代をこのように区分し、名付けるかというと、試験出題に便利で他人と歴史についてコミュニケーションする場合に便利だからです。たとえば「平安時代の作家」という言葉を聞けば、「紫式部」などと思い浮かぶからです。これを「10世紀末から11世紀初めに活躍した作家」と言いかえると「・・・」と答えを言いよどむことが多いはずです。ですから時代区分は便利なツールなのですが、それ以上のものではありません。だいたい時代区分名は後で学者が作った造語であって、清少納言が「わたしは平安時代の女よ いとをかし」などというはずはないのです。歴史は連続しています。

後で作ったのですから、時代区分の名付け方にはルールがあります。原則は”最高権力者がその政府を置いた場所”となっています。つまり地名です。鎌倉や江戸を思い浮かべてください。ただし日本列島の大半を支配する権力がまだなかった時代は”文化”の名をつけます。縄文とか古墳とかがその例です。

このルールにしたがえば、現在は何時代でしょうか。主権在民の精神をちょっと横に置いて答えると、いまは東京時代ということになります。1868年、天皇を頂点とした明治政府の中枢が置かれた東京が時代名になるはずです。

ところが、学校教育の内容は政府の意向で決まります。1868年以降の歴史学習については、天皇の名前(諡号)と事実上一致する明治、大正、昭和などという元号で区分するように強制されます。上で書いたようにコミュニケーションとしては便利ですから、わたしも時代区分の暗唱では(説明を加えた上で)採用しました。でも、さきほど横に置いた主権在民の精神を手元に戻して言えば、主権者のわたしたちの生活や人生が、明治時代に始まった近代天皇制(天皇大権)によって区分されているというおかしなことになっています。(明治より前は、天皇名=元号ではありませんでした。また、古墳時代までは天皇はおらず、中国に教わるまでは元号もありませんでした。)

わたしは教員としてではなく、大切な趣味として日本の歴史を学び、考え続けてきました。
日本列島の歴史を読み解く上で天皇制の問題は避けて通れません。わたしは歴史研究のカテゴリー内ではむしろ天皇制について強く熱い関心を持っています。他地域(国家)の皇帝制度、王制度とは明らかに違いがあるように思えてならないからです。大げさに言えば、「日本」の秘密がここに隠されているのではとさえ感じる時があります。

しかしながら、そもそも天皇という存在を認めることは、あらゆる差別に正当性を与える根拠になります。象徴天皇と定められた現行憲法のもとでも、天皇の人権はわたしたちの人権と違っているからです。これはいまの天皇(一家)への好き嫌いとは全く別の問題です。

天皇制国家としてスタートした明治政府が定めた元号制度を、いまなお政府が継続して使用し続けることにわたしは強く抗議します。



同じカテゴリー(評論・エッセイ)の記事
スカラ・ニスカラ
スカラ・ニスカラ(2019-06-24 21:00)


Posted by gadogadojp at 02:39│Comments(2)評論・エッセイ
この記事へのコメント
YouTubeで虎ノ門ニュースをご覧下さい
自虐教育から解放されますよ
戦後、日本ではGHQによる自虐教育が行われてきました

ケント・ギルバートさんの著書「まだGHQの洗脳に縛られている日本人」というベストセラーをおすすめします
竹田恒泰さんの著書「日本人はなぜ日本のことを知らないのか 」もおすすめします(^_^)/
早く洗脳から解放されるといいですね
Posted by 名良橋 at 2019年05月08日 20:36
名良橋さんこんにちは
あなたこそ早く自分の言葉で語れるようになるといいですね。
Posted by gadogadojpgadogadojp at 2019年05月15日 01:21
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。