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2020年03月09日

新型コロナウィルスに負けるな

新型コロナウィルスに負けるな

          ま、お茶でも一服。妻のお手前です。



新型コロナウィルスに負けるな


神戸に住む高齢の叔母が我が家に来てくださる予定が延期になりました。

毎年、義妹夫婦と楽しんでいた芦屋の桜祭りともう一つのプチイベントが中止になりました。
そのために大阪の宿を2泊分キャンセルさせてもらいました。(ほんとごめんなさい)

この2件だけで、それも私たち夫婦が支払う分だけで5〜6万円の消費活動が抑制されたことになります。

net上では、子育て世代、非正規労働者、観光業者、学校関係者、医療関係者、在日外国人、、あらゆる個人の悲鳴と怒りの嵐が見えます。また、リアルに訪問した飲食店スタッフからの「しかたないです」「なんとか耐えます」の言葉の裏に隠れる不安を感知せざるを得ません。

このウィルスの正体は依然不明ですし、再感染事例や心臓・脳・肝臓などへの障害が報告されはじめた現在は不安が増す一方。その不安を軽減する役割の政府のグダグダぶりは今や世界から心配されるレベルでむしろ不安を拡大しています。日本からの旅行者入国になんらかの制限を設けた国は85か国に達し、まだ増えます。不安が軽減されなくては、人々の冷静さや消費行動は回復しません。トイレットペーパーの買いだめ行動を責めるのは簡単ですが、マスクの供給問題一つ解決できない国に暮らしているのですから私は無理ないと思っています。買い溜めは不安のなせるわざです。不安を放置すると不況の一語で済まなくなります。

那覇市の「お肉とチーズのてだこ亭」飯塚みどりシェフから、首里城復興へのチャリティの報告が届きました。首里城焼失後どこよりも素早く動いたシェフに敬意を表します。他にも内外からたくさんの支援があり、いずれ首里城は再建されることでしょう。旗を降る人、行動する人がいて、これに賛同する人がいて、、人々は助け合って多くの試練を乗り越えてきました。

けれどこの新型コロナウイルスの流行は世界に広がってきました。イタリアでも地域封鎖が始まります。人的にはもちろん、経済的な損失も世界的になる恐れがあります。そうなると、もはや困った人を”助ける人”がいなくなります。たとえば欧州で大流行すれば、シリア難民を受け入れる国がなくなるかもしれません。

ですがただ呆然と推移を見守るだけなら脳とハートを持った人類として情けない。
そうならないように私たちができることはいろいろ考えられます。

日本ではまずは不安製造機の現政権を辞職させ、ただちに与野党合同の危機管理内閣を樹立させましょう。人々の命を最優先し、不安を軽減させる政治家を応援しましょう。新年度予算から明日に延ばせる予算をすべて収入の補償に当てさせましょう。森永卓郎さんはこの4月の1ヶ月間、すべての人々に自宅に引きこもらせる案を提示しておられます。収入保障等には12兆円あれば足りると試算されています。一考に値します。新政権ならできるかもしれません。

次にできることは、各人がほんの少し財布の紐を緩めること。バスや電車などの交通手段が心配でしょうから、通販の利用や近場限定でも構いません。大手の通販やチェーン展開の飲食店の利用よりむしろ個人経営の商店や飲食店に足を運びましょう。どこにでも労働者は働いていますから、大規模飲食店も助けたいところですが、個人店はやはり体力・余力がありません。この流行が終焉した後に個人経営の店が軒並み壊滅している状況になっていれば、その時はこの国の終焉を意味するとすら考えますので。(長くなりますからその理由は割愛します)

また、企業や商店にも腹を据えて試みていただきたい事があります。たとえば利用者が激減している航空機・鉄道やバスなどにおいては、一列、または二列を予め空席に設定し、各人どうしの距離を広げること。そしてその対策を大きく喧伝する事。たとえば個人経営レストランなら、規模に応じて1時間帯1組にするとか、2組だが席を離す、ドアノブなどは徹底して消毒するなどの対策を行い、これもしっかりPRする事。・・・ほんの一例ですが、要は安心感を政府が与えてくれないのなら、こちらがやるしかないじゃないかという発想です。

きょう、胡散臭いおっさん(by my wife)の私は、初めて会ったある小学六年の女の子に、「こんな(長い休校)経験は人生に二度とないよ。今まで敬遠していた本や映画を見ましょう。とにかく初めての体験をしましょう。他人に言われる前に自分で、楽しみながら。」などとアドバイスしてしまいました。その女の子は喜んでくれました。

考えられる手は打った上で、どんなに厳しくても主体性と好奇心と知的向上心と楽しむ心を失ってしまったら、免疫力はきっと下がるに違いありません。
煮詰まったら、ま、一服。


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Posted by gadogadojp at 01:15│Comments(0)評論・エッセイ
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