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2012年11月24日

『裏切りのサーカス』

『裏切りのサーカス』



『裏切りのサーカス』

稀代のスパイ小説作家ジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』を原作にした映画です。
監督はトーマス・アルフレッドソン。
主演はゲイリー・オールドマン。

ほぼ単館上映的に全国をゆっくり巡っている作品です。
私は住いのある大阪から奈良まで、わざわざでかけて見て来ました。

原作がたまらなく好きなので、映画を鑑賞するにはためらいもありましたが、ゲイリー・オールドマンやコリン・ファース、ジョン・ハートらが出演するとあっては、やはり遠くても行かねばなりますまい。

この映画館での初日の一回目上映なのに観客は十数人。コアな映画ファンのような客ばかり。
なにせ地味な作品で、おまけにとことん映画的省略が施されていますから、原作を読んでいなければ、ストーリーはおろか登場人物の名を把握するのにも苦労したでしょうね。
しかし本編は、原作を大胆に省略しつつ、哀切さを残していい出来でした。
余分なシーンやセリフがまったく見当たりません。これはすごいことです。
推理力や洞察力を休ませてしまったら退屈なだけでしょうが。

もっとも、スマイリーはもっと太ってるよ、あ、そこは省かないで、などと何カ所か嘆きましたけど、ま、仕方ありません。
このスタッフで、スマイリー三部作のあと二編もぜひ製作してほしいと思いました。

上映中につき、ネタバレは避けます。



追伸
R15にする必要ないと思いますよ。
最近どうも保守化が進んでいませんか?


タグ :シネマ映画

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Posted by gadogadojp at 22:14│Comments(0)映画
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