*いつか無国籍人になりたい

「１月１７日の献杯」

震災から14年。
毎年この時期になると、少し神経がたかぶるgadogadoです。
数年前までは体調も崩していました。
今年も寝坊してしまい、朝八時頃に神戸に向かって黙祷。
あの日は風のない清冽な空気を透かして、
神戸の街に幾条もの煙がまっすぐに立ち上っていましたが、
今年は曇り空。神戸が見えません。

夜は食事をつくる気がおきず、
歩いて五分ほどの焼き鳥屋で夕食。
6300人を超す犠牲者にエビスビールで献杯した後、
美味しい焼き鳥と温豆腐と梅酒で、
14年前を偲んでいました。

私に縁のある皆さん、
そして知己を得ていないすべての皆さんの、
今後の人生が、
災害や戦争によっていきなり断ち切られることのないように、
心から祈っております。











「１月16日の日記」

集合住宅に住むみなさん、玄関のドアをこじあけるバールを一家に一本用意してください。
あっというまに飛散するアスベスト対策のために、マスクを山ほど買いそろえておいてください。
風呂の水は流さずに、次の日までためておいてください。
ミネラルウオーターは一本でいいから常備しておいてください。
ベッドから手の届くところに、懐中電灯と底の厚いスリッパをそろえておいてください。
倒れかかる家具／飛んでくるTV／割れる窓ガラスがあたらない場所で寝てください。
家族で落ち合う場所を決めておいてください。
逃げるときには、ガスも電気も元から切ってください。
そして報道機関の皆さん、自衛隊の皆さん、壊滅した家屋のすぐ上で、ヘリを低空飛行で飛ばさないでください。

もう、あの悲劇を二度とこの目で見たくありません。

阪神大震災から あすで14年