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2007年07月23日

オペラ座の怪人〜手を目の高さにあげたまま地下を進め!

オペラ座の怪人〜手を目の高さにあげたまま地下を進め!



「オペラ座の怪人」〜手を目の高さにあげたまま地下を進め!
 用心にこしたことはありませんから。
 いえ、むしろ、そうしないと危険と言うべきです。
 たとえ愛しい女に出会えた時も、この注意を忘れずに。

「オペラ座の怪人」〜舞台はたちまち客席に変わる。
 すると、観劇している私たちはどこの誰なのだ?
 まさかファントムの視座を得たというのではあるまいな?

「オペラ座の怪人」〜優しい父親の無責任な言葉を思い出してはならぬ。
 故人の甘い思い出から早く抜け出さないと
 必ずダークサイドに引き込まれるはめになるぞ。

「オペラ座の怪人」〜デヴィッド・リンチと浅利慶太
 下層階級エレファント・マンは慈善愛に満ちた上流婦人の保護を素直に受けて知性にめざめ、心の平安を得た。
 しかし、同じく見世物にされていたこの怪人は、最初からインテリだったから、保護を受けるには自尊心が高過ぎて、
屈折した求愛の道をたどるしかなかった。
 つまり
 「エレファントマン」にはリンチ監督の底意地の悪いアイロニーが感じられて、大団円も映画全体もほろ苦い後味を残したが、
 「オペラ座の怪人」では、怪人自体が屈折しているために、ストーリーはシンプル極まるわかりやすいものになっているので、すっきりと劇場を後にすることができる。

 どちらが好きか?
その日の体調次第だな。



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Posted by gadogadojp at 23:01│Comments(2)演劇・舞踏
この記事へのコメント
読者登録第一号のかすみやまです。
あれっ?!どこかで聞いたような名前?
ふふふ・・・

私も7月19日に見ました。今回は2回目です。最初は京都劇場で。2年前くらいでしょうか。
20年以上前、たまたまテレビ(イギリスのテレビ局製作)で目にして以来、絶対もう一度みたいと思い続けてきたお芝居でした。
「怪人」は私にとって四季のミュージカル初体験の演目でも有り、一回目の方が感動が大きかったような。今回は演出も少し違っていたし・・・
8月は「エビータ」に行きます。劇団四季の
ミュージカルは人によって好き嫌いがはっきりとわかれる演劇ですが、日本のミュージカルをある程度の水準まで引き上げた功績は認めるべきだと思います。
何が出てくるか、毎回楽しみに読ませていただいております。では、また。
Posted by かすみやま at 2007年07月25日 01:24
 第一号のかすみやまさんこんにちは。
ご愛読?感謝です。
 「うんぼく」共々くどくてへんこな文章ですから、悪趣味はほどほどになさってください(笑)。

 私は22日でした。
 歌でセリフを語るお芝居は、「セビリアの理髪師」であろうと「サウンドオブミュージック」であろうと、どこか違和感を感じるgadogadoです。
 だから、最初にドン!とその世界に引き込んでくれると助かるというか…
 四季初体験「キャッツ」は、舞台のセットが良い意味であざとくて、違和感を忘れさせてくれました。
 「オペラ座の怪人」は怪奇趣味の強い私にはそのわくわく感が違和感を帳消しにしてくれるのでは、と期待して行きました。
 結果は、まあ、六割から七割消えたというところでしょうか。
 
 「エビータ」楽しみですね。私はエバ・ペロンをどうとらえれば良いのか、そのスタンスがふらついていますので、見ない方がよさそうです。でも、ぜひ、感想をお聞かせください。
Posted by gadogadojpgadogadojp at 2007年07月25日 03:34
 
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