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2007年06月11日

あっち向いてホイせず集団の中で〜組織論

あっち向いてホイせず集団の中で〜組織論

24wackyさんへ
  http://earthcooler.ti-da.net/e1605793.html の記事へのコメントにかえて
 昔々あるところに全共闘運動と呼ばれるスタンスがありました。自立した個人の集積でもって、大きな「運動体」(組織ではなく)をつくりあげよう、と理想を掲げました。
 でも結局は組織の津波にあっという間に呑み込まれてしまいました。ばらばらのヘルメットはいくつかの色にまとめあげられてしまいました。だれもかれも同じスローガンを叫ぶクローンになってしまいました。
 そしてその肥大化した組織の結末は、というと、それが組織であるがゆえに、確実に硬直化し、衰退していきました。

 問題の核心は組織なのだと私は考えます。組織という生き物は、構成員が最後の一人になるまで、あるいは資金が最後の一円になってしまうまで(どんなずるい汚い手を使ってでも腕力にうったえてでも)なんとか永遠の命を生き延びようとするしつこい生命力を持って生まれます。
 その組織自体に、「タイムリミット=有限」というDNAを埋め込むことはできないか、そうせざるを得ない思想的現実的根拠を与えることはできないのか、それが私のライフワークの一つの柱(のつもり)なのですが、何の展望も見いだせないまま時は過ぎていきます。

 疎外感溢れる集会やデモの中でほんのちょっとでもあっちを向かずこっちだけ向いていることは容易な事ではありませんが、何かに負けて自分の何かに屈服して、ホイと言われたとたんにあっちを向かないようにしたいとつねづね願っている私です。
 
 ご無礼いたしました。

 



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Posted by gadogadojp at 22:09│Comments(2)評論・エッセイ
この記事へのコメント
はじめまして。
ブログへのコメントありがとうございます。

組織への問題意識、よくわかります。
私は「組織であって組織でない」というアンチノミーを実現できないかと夢想しています。
Posted by 24wacky at 2007年06月12日 22:30
こちらこそ、訪問感謝です。

とりあえずの二律背反の併存ですか。
将来の弁証法的発展をも夢みておられますか。
いずれにせよ、興味津々です。
Posted by gadogadojp at 2007年06月12日 23:51
 
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