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2008年02月02日

日教組全体集会中止

教研集会 全体集会初めて中止

 ネット上では、(教員の唯一の組合ではなくなり、ストライキすら打てない)日教組レベルのスタンスが「極左」などと呼ばれる時代になりました。(街宣)右翼も他に標的がみつからないまま、旧態依然の攻撃を繰り返しています。彼らを「極右」と呼ぶ書込みもたくさん。「極」も安っぽくなりましたね。ものすごく幅の狭い日本社会になってしまいました。
 共に硬直した組織を自ら破壊再生できないまま、百年一日の如くのありさまです。相手とテーマを定めて議論するのではなく、相手の存在自体を認めようとしない。この戦いは不毛でしょう。その「不毛」が、右翼にも左翼にも認められるべき「思想/信条/表現」の自由を脅かす結果になりました。残念です。

 組織は悪です。必要悪と呼んでさしあげてもいいですが。
 でも、硬直した組織は「極」悪です。
 それは自分の生存のために生存していくからです。

 日教組という組織に所属しているふつうの教員たちの日々の研鑽と、生身の生徒との対応の中でおこる苦悩を右翼は理解しようとしていますか。
 右翼団体の下部に属するふつうの青年が、地域に密着した活動を行い、弱者に手をさしのべる日々を送っていたりすることを、日教組は知っていますか。
 日教組の分科会で話される議論は真摯なものでしょう。
 右翼団体にも「研修」があって、真摯な勉強がなされていると思いたい。

 しかし共に、自らの組織の存在価値をゆるがす議論や発言は封じられているのではないですか。自粛していませんか。
 であるならば、「思想/信条/表現」の自由を自分たちで侵していることになります。

 教え子たちが右翼となってホテル経営者となって自分たちの集会を妨害する意味。
 自分に心血注いでくれた先生たちが妨害にもめげず集会を開こうとする意味。

 一晩考えてはいただけませんか。


 
 

 

 

 

 


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Posted by gadogadojp at 09:25│Comments(0)評論・エッセイ
 
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