朝崎郁恵さんのライブ
奄美島唄の至宝朝崎郁恵さんの歌声を聴くために、
天神橋六丁目の奄美料理「てぃだ」さんへ。
席はステージの数メートル前の事実上の最前席。真正面。特等席。
冒頭の祝い唄に続いて「よいすら節」。
船の高艫(たかどぅも)に
白鳥(しりゅどり)ぬ座(ゐ)ちゅり
白鳥やあらぬ
姉妹(うなり)神がなし
※荒波を行く船の船尾に白い鳥がとまっている。
いや、あれは鳥ではない。
私の航海の無事を祈る姉(妹)の化身神だ。※
うなり神は奄美、沖縄など南西諸島に広がる信仰。
漁に出た兄弟を守護する姉妹の祈りの歌。
そういう説明の後、
この歌を唄う朝崎さんの声に聞き惚れていると、
知らず知らずに目に涙。
奥様をふりかえると、
やはり目がうるんでる。
撮影:奥様
おいしい奄美料理をいただき、
島の焼酎を飲みながら、
朝崎さんの歌が聴けるなんて、、、
こんな幸せはめったにありません。
他に、「おぼくり〜ええうみ」「十九の春」「ふるさと」「あはがり」などなど。
店を一周できるだけの踊り曲も二曲。
妻は、朝崎さんはシャーマンだと言います。
古謝美佐子さんとはまた別のタイプのシャーマンだと。
うん、と深く同意します。
別の世界と私とを結びつけてくださる唄者。
以前も書きましたが、
ずいぶん以前の大阪の琉フェスで、飲んだりしゃべったりするのに忙しい大阪ドームの観客が、
朝崎さんの歌の一声でシーンと静まり返ったことを、
昨日のように思い出します。
この日の動画はありませんが、
このようなものをアップしてくれた方がおられます。
もう20年くらい前の歌唱ですが。
朝崎さん、今年で満80歳になられます。
もっともっと長生きを。
「てぃだ」さん、こんな機会をありがとうございました。
撮影:奥様
共演のマブリさんもいい声、いい演奏でしたよ。
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