在りし日の大阪市電。
※①堀井太朗さんの写真集が刊行されました。タイトルは『ディアインディア』。インドの写真です。不思議な魅力に満ちた作品だと思いますので、よろしければぜひおてもとに。「旅行人」から出版されています。
※②まるで要塞のような西成警察署は一見の価値があります。
釜ヶ崎を中心に、西成区ではたくさんの「暴動」(警察側の表現)が起きました。
私の記憶に新しいのは、1990年の
第22次西成暴動です。西成署員が暴力団から賄賂を受け取ったというニュースに端を発し、6日間にわたる暴動が起きたのです。
暴動への対処としてこのような建物になりました。
※③
こどもの里は、釜ヶ崎で生きるこどもの権利を守るNPO法人です。
この施設を舞台にしたドキュメンタリー映画「さとにきたらええやん」は秀作です。以下予告編をぜひ。
※④三角公園(萩之茶屋南公園):西成警察横の四角公園とともに、支援団体による炊き出しが行われています。また、ライブが開かれることも多い公園です。労働団体の立て看やホームレスの方のテントも目立ちます。
※⑤西成(あいりん)労働福祉センター、または総合センターは、立ちん坊がその日の仕事を見つける場であり、応急の医療が受けられる場であるなど、この街に住む人たちにとって重要な場所になっています。一階の広いスペースをホームレスの方に夜間開放するかどうかで何度も「騒動」が起きました。
※⑥大阪市に市営の路面電車が走っていたのをご存知ですか。最盛期には延長118km(現在の阪神電鉄軌道の2倍以上)に及ぶ、日本第2位の長さでした。すべて廃止されたのが1969年、大阪万博開催の前年です。自動車の通行を阻害する時代遅れな交通手段とされたのですが、惜しいことをしました。世界はいま路面電車の時代です。(ちょっとおおげさ?)
※⑦阿倍野に移動した人々もいて、「新台灣」と呼ばれる「魔窟」を形成した、と書かれた新聞記事もあります。これは現在のハルカスの南側の一角ではないかと思われるのですが、確証はありません。
※⑧現在の福島原発収束作業にたずさわる外国人労働者の場合、ピンハネ率が90%を超えるという暴露が、先日ネットをにぎわしました。派遣会社は30~40%とささやかれています。「奪われる」とはこういうことだと私は思っています。なお、釜ヶ崎にも福島原発関連の求人が来ていました。(ごく最近はどうなのか、調べがついていません。)
※⑨朝日新聞DIGITAL 2010.3.14の記事「もう天国とは歌えんねえ」という記事はこの歌にまつわる事情を書いていて興味深いので、よろしければご覧ください。三音栄次さんは実際に立ちん坊をしておられたそうです。